都祁水分神社(つげみくまりじんじゃ)は、奈良市都祁友田町にあり、
大和国水分四社(都祁・宇陀・吉野・葛城)の一つで、
古来から水の神として崇拝されてきました。
祭神は速秋津彦神、天水分神、国水分神の三柱の神で、
古く本地垂跡説によると阿弥陀三尊と呼ばれています。
朱塗りの梁があざやかな本殿は、一間社春日造桧皮葺で
国の重要文化財に指定されています。
また、本殿前の石造の狛犬は、鎌倉時代後期の作で、
早期狛犬の秀作とされる、たいへん貴重なものです。
奈良県で歴史的にも由緒ある神社として、
自然美豊かな都祁の山里で、
人々から大切に祀られてきました。